<Header>
<Author: 韋應物>
<Title: 自鞏洛舟行入黃河即事寄府縣僚友>
<Format: 格式不明>
<Year: 1965>
<BookName: 唐詩選　下>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 鞏洛（きょうちく）より舟行（しうかう）して黄河（くわうが）に入（い）る　即事（そくじ）府縣（ふけん）の寮友（れういう）に寄（よ）す>
<BookPage: 141>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
夾水蒼山路向東，
東南山豁大河通。
寒樹依微遠天外，
夕陽明滅亂流中。
孤村幾歲臨伊岸，
一鴈初晴下朔風。
爲報洛橋遊宦侶，
扁舟不繫與心同。
<End Poem>
<Translation>
洛水をはさんで兩側にあおぐらい出がつづき、そのあいだを水路は東へ東へと向かう。すると、東南の方角は連山が絶え、眼界がからりと開ける。そのへんで、洛水は 廣大な黄河へ流れこんでいる。さむざむとした冬木立が遠い空のかなたにぼんやりかすんで見える。夕日の光が湧きかえって、流れる水面にうつってキラキラと明減する。
ふりかえってみると、伊水の川岸にのぞんでぽつんと一つ淋しい村があるが、いくとせ、あそこにあるのだろう。すっかり晴れてきた空から一羽の雁が北風に吹かれながら下りてゆく。あの雁よ、どうぞ洛陽の役所の仲間にこう傳言しておくれ。わたしは今、一そうの小舟のともづなをときはなして流れのままに漂うているが、それはちょうど何ものにもつなぎとめられないわたしの心と同じだとね。
<End Translation>
<Formatted Translation>
洛水をはさんで兩側にあおぐらい出がつづき、そのあいだを水路は東へ東へと向かう。
すると、東南の方角は連山が絶え、眼界がからりと開ける。そのへんで、洛水は 廣大な黄河へ流れこんでいる。
さむざむとした冬木立が遠い空のかなたにぼんやりかすんで見える。
夕日の光が湧きかえって、流れる水面にうつってキラキラと明減する。
ふりかえってみると、伊水の川岸にのぞんでぽつんと一つ淋しい村があるが、いくとせ、あそこにあるのだろう。
すっかり晴れてきた空から一羽の雁が北風に吹かれながら下りてゆく。
あの雁よ、どうぞ洛陽の役所の仲間にこう傳言しておくれ。
わたしは今、一そうの小舟のともづなをときはなして流れのままに漂うているが、それはちょうど何ものにもつなぎとめられないわたしの心と同じだとね。
<End Formatted Translation>